グリーンウェーブプロジェクト

スリランカでの環境日記プログラムを活用した環境教育

スリランカ

インド洋に浮かぶ島国、スリランカ。
スリランカでは国土全体で森林面積の減少、都市部ではゴミ問題や水質汚濁などの環境問題が深刻化しています。
GCJはGCスリランカと協力して、2005年より「みどりの小道」環境日記のスリランカ版を作成して小学校児童を対象に環境日記プログラムを実施し、スリランカでの環境教育の普及に努めています。 2004年に起きた津波災害の被災地の一つモラツワ市のスナンドパナンダ小学校の100人を対象に始められたこのプロジェクトも年々発展を遂げてきました。
2008年から2010年までの3ヵ年計画では、スリランカ南西部のモラツワ市、コロンボ市の両市で、毎年、小学校児童5,000人(学校数:50校)が環境日記プログラムに取り組むこととなります。優秀な取り組みをしたスリランカの児童数名が、日本で開催される環境日記シンポジウムへ招待され、日本の児童たちと交流、情報交換をします。

※このプロジェクトは、2008年から2010年までの3年間の実施分につき、「三井物産環境基金」の助成を受けて実施されます。  
三井物産環境基金 → http://www.mitsui.co.jp/csr/fund/

◎スリランカでの環境日記プログラム実施の流れ (報告:2008年の実施実績)
2008年
8月中旬
○スリランカ版「みどりの小道」(Green Lane)環境日記の作成、配布
日本で発行された2008年版の「みどりの小道」環境日記をスリランカ現地のシンハラ語に翻訳して、翻訳したページにスリランカの環境問題などを扱ったオリジナルページを追加する形でスリランカ版の「みどりの小道」(Green Lane)環境日記が完成。
環境日記の配布先は、スリランカの南西部、西部州の州都コロンボ市と近郊の地域の小学校46校の約5,000人の児童に配布されました。対象学年は5年生。

スリランカ版 「みどりの小道」環境日記2008
2008年8月10日発行
日本語版をもとにスリランカ現地語
(シンハラ語)に翻訳されています。

8月中旬〜11月上旬(12週間)
○環境日記への取り組み
児童たちは12週間、環境日記に取り組みました。環境日記に取り組むことで、次第に意識、日々の行動に変化が見られました。児童の家族も影響を受け、環境への意識が変わり行動が変っていきました。いくつかの学校では、児童と先生たちが一緒になって、環境の大切さを伝えるために演劇活動も始まりました。
児童の日記に記入した内容には、「電気がもったいないので、夜は家族全員が一つの部屋に集まり電気の節約をしようと私が家族のみんなに相談したら、賛成してくれました。」、「学校で水の出しっ放しよく見かけたので、私はポスターを作って貼り皆に注意を呼びかけました。」、「ぼくは、家出ゴミを分別してまとめて、ゴミの回収業者の人に持っていってもらいました。」などがありました。
児童が環境日記に取り組んだ期間中、GCスリランカのスタッフが定期的に学校を訪問し、児童、先生たちの指導を行いました。

環境日記に取り組むスリランカの児童たち 毎日、絵もいっしょに書いて、
ビッシリと記入された日記帳

9月6日〜12日
○GCJスタッフ視察訪問・指導
GCJのスタッフが日本からスリランカへ出向き、小学校を訪問し、児童たちの環境日記への取り組みを視察しました。また、先生(指導者)向けのセミナーを実施して、環境日記の児童たちへの指導について講義を行いました。

ある日の日記に書いた内容を説明してくれる児童
(ビドゥヤカラ小にて)
先生(指導者)向けセミナーで話す
GCJスタッフ

11月上旬〜中旬
○環境日記コンテストの審査(予備審査、最終審査会)
12週間分を書き終えた児童の日記が各学校より回収され、環境日記コンテストの予備審査が行われました。最終審査会に向けて、応募総数、4,095点の中から、最終審査会に進む100人が選ばれました。
最終審査会は、11月15日にモラツワ市のアートセンターで開催され、100人の児童が集まり、作文とスピーチの試験が行われました。その中から優秀10名が選ばれ、さらにその中から、12月に日本で開催される「みどりの小道」環境日記シンポジウムに招待される3名の児童が決定しました。また、後日、招待児童3名に引率する先生1名も、各校で環境日記を熱心に指導する10名の先生たちの中から面接を経て決定しました。

最終審査会の様子(作文の試験) 最終審査会の様子(スピーチの試験)

12月2日
○環境日記コンテスト 表彰式
国立青少年会館に於いて、環境日記コンテストの表彰式が行われました。 児童570名、保護者1000名、先生70名を含む、総計約2,500名の来場者がありました。受賞した児童たちには賞状や記念品が授与されました。日本への招待児童3名、引率先生1名には日本行きの航空券が贈呈されました。

表彰式会場の様子 表彰式の様子(賞状の授与)

12月11日〜15日(5日間)
○スリランカ児童の来日(「みどりの小道」環境日記シンポジウムに参加)
スリランカ児童3名(ラビニさん、サンドゥニさん、チャモ君)と先生1名(アミタさん)と、GCスリランカのジャガート会長の5名が、日本で開催される、第10回「みどりの小道」環境日記シンポジウム(13日、14日)に参加するため来日。
東京ビッグサイトで行われた「みどりの小道」環境日記シンポジウムでは、2日間、ワークショップ、懇親会、表彰式を通じて、スリランカの児童たちは積極的に発言し、環境日記に取り組む日本の子供達と情報交換し交流を深めることができました。また、エコプロダクツ展の見学で日本企業の最先端の環境の取り組みを知る機会もできました。

環境日記シンポジウム(ワークショップ) 環境日記シンポジウム(懇親会)
環境日記シンポジウム(表彰式) エコプロ展見学